〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
奇跡の連続・星野富弘花の詩画展
小林 佳子

「神に自らを ゆだねよ、神は あなたの 心の願いを かなえてくださる。
あなたの道を 神にまかせよ。信頼せよ、神は計らってくださる。 
神の教えを心に抱き、よろめくことなく歩め。神に望みをおき、神の道を守れ。 
主を避けどころとする人を、主は救ってくださる。」

                    (詩編37編より抜粋)

 この詩編37は、丁度8年前の5月、星野さん御夫妻が通っておられる群馬県の前橋教会の礼拝で、御一緒にいただいた箇所です。星野さん御夫妻の歩みとも重なり、私の心にしっかり刻まれました。

 星野富弘美術館を囲む会三重は、8年前松阪での詩画展の時、ボランティアをしてくださったお一人が、「このまま解散してしまうのは寂しいから、月に一度ぐらい集まらない」と言われ、以後毎月第一金曜日に松阪市民活動センターに、四日市・津・鳥羽の人や松阪周辺の私達12〜3人が集まり 星野さんの著書「愛深き淵より」からはじめボツボツですが 、一度も欠けることなく読書会を続けておりました。そして、2009年の新年会で、「もう一度詩画が借りられたらいいのにネ」との声が出て、全員がすっかり乗り気になりました。

 今回の詩画展の会場も、前回と同じ美しい緑に囲まれた「文化財センター」に決めました。鐘渕紡績の倉庫だったレンガ造りで、耐火、防犯などセキュリティは万全であり、駐車場もあり、松阪市内では一番詩画展にふさわしい会場でした。しかし「文化財センター」を利用するには、入場料は無料であること、また星野さんの著書や記念の絵葉書等の販売をしてはいけない。との事で、これでは 詩画展の開催経費は出ません。

 みんなでよくよく相談しました結果、入場料を払える人にはカンパをしていただき、入場料は「無料」で見ていただくことに決めました。

 私達、カンパのお願いははじめてであり、「入場券をお求めください」は言い易くても、詩画展に5百万円のお金が必要で、一口5百円の御協力をお願いします」とは「なかなか言いにくいねぇ」と言い合いましたが、「星野さんの詩画展あるの、お友達の分とで5口協力するわ張ってね」とか「まあ嬉しい、原画が百点も見られるの」「知らなかったら損する所だったわ、ありがとう」等と喜んでカンパをしていただける人に出会い、どんどん カンパをいただくことが出来ました。

 昨年の8、9、10月の最初の頃は「来年の5月でしょう、まだまだ先の事だし、行けるか行けないか分からないから」と御協力いただけないと、気の弱い私達はひるみましたが、12月には、名古屋にある東海地区ミサワホームの社長さんから、星野さんのカレンダーを東海5県で家を建てられた方々への感謝会の記念品に、と沢山お買い上げくださり、その利益として102万円をいただきました。メンバーの御主人が社長さんで、いたく御心配くださり、御支援をいただいたのです。その打合せの日、紀勢自動車道でのトンネル内の大事故がありましたが、ノロマの私は出発予定時間を10分遅れましたことにより入口で通行止めとなり、事故に巻き込まれる難も逃れ、担当者とお会いできました。お陰で私達はひと安心してお正月を迎えさせていただきました。

 カンパをお願いに行きますと「どこどこの○○さんを訪ねて行きなさい」と教えてくださり、そこへお伺いしますと「お電話をいただいてお待ちしていましたよ」と迎えていただきますこの喜びと感謝を、何百回も味あわせていただきました。また御高齢で体調を崩しておられますのに、何人もの方が20口、30口とカンパしてくださいまして、そのカードを友人・知人に、一筆書き加え、切手まで貼って出していただいたり、私達は勇気づけられ、次々とあちらこちらの人の心のドアをノックしました。

 資金5百万円には程遠しの時、星野さんの記念の絵葉書やカレンダーなどを発行している会社の「グロリアアーツ」さんからは、現物支援にと2011年用、今年のミニカレンダーを自由にお使いくださいと沢山いただき、買っていただいたり、御支援くださいました方の御礼にもさせていただきました。 そして、思いがけず開催準備から終了まで9日間も、社員さんが宿泊費付きで応援してくださいました。

 しかし、開催まで2週間余りとなった4月10日になっても、星野さんの著書や記念の絵葉書等の販売の場所も見つからず、今一度詩画展の会場近くを車で廻って見ましたら、今まで気付かなかったイタリヤのオリヴィエイト大聖堂を形どった結婚式場の駐車場が目に入り、すぐお願いに上りますと、快く「お役に立てましたら」と言ってくださいました。でも、翌日、4月29日、30日、5月1日とは 結婚式があり 車の出入りが多くて危ないからテントは建てないで欲しいと言われ、7日間の内3日間販売できないと折角この時に本や絵葉書を買おうと楽しみにしてくださっている人たちには申し訳ない事ですし、3日間の売上収入はゼロになり大変です。でもその時、私の心は不思議なほど何の不安もあせりもありませんでした。

 よい知恵をと祈っておりましたら、隣の第三銀行の空き地を示され、お願いに行きますと、予想以上に私達に都合よく駐車場としてお借りでき、難関は開かれました。次はテントを2張り朝に立て夕方たたみ、また翌朝立ててくださる人材探しでしたが、7日間のうち人手がないのは日曜日だけとなり、教会の方達が応援くださいました。

 高速道路の無料化実験は6月19日で終わりましたが、活動期間中津へ行く事も多く、高速道路が無料だったのは感謝でした。このように、神様は すべてのことを整えてくださいました。なお、開催3日目の土曜日の夜は大雨でしたのに、日曜日の朝は上天気、7日間とも良いお天気に恵まれたこと、そして一人の怪我人もなく事故もなく無事終了できましたことに一同感謝感激しております。         

 必要な資金5百万円(ポスターやチラシの印刷費50万円、詩画の拝借料 百万円、運送費 百万円、会場費・折衝費・交通通信費など)は、開会中・詩画展を見られた後にも御祝儀をたくさんの方からいただき、450万円はお金で、50万円分は物品で全く過不足なく与えられ、100人のボランティアの御協力をいただき、詩画展の準備と本番中など、すべての事を通し、まさに「全く奇蹟の連続ねぇ」と皆で驚き感謝しております。

 富弘美術館を囲む会三重のメンバーのお一人お一人は、大好きな星野さんの詩画を多くの人に知っていただきたいとの思いで昨年の猛暑と言われた夏、大雪が何度も降り寒かったこの冬の日も、誰一人風邪もひかず体調も崩さず、皆さん嬉々として活動されました御姿を私は深く尊敬しております。

 今回の詩画展は、最初に記載の聖書の御言葉に私は強められました。神様は、生きてお働きくださいます事の証しの一つとして報告させていただきます。また、多くの方々の御協力をいただけましたことを深く感謝し御礼申し上げます。

《 バックナンバー 》
Copyright (C) 2004 Matsusaka Lutheran Church, All Rights Reserved.