〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
思い悩まず生きる
門山信男

 寒かった日々も過ぎ、今年も春を迎え、桜の花を始め多くの野の花も一斉に咲きました。昨年3月11日に発生した東日本大震災では多くの方が亡くなられ被災されました。亡くなられた方々や被災された方々の事を思うと心が痛みます。しかし、その地にも桜は咲きました。草木のたくましさには目を見張るものがあります。被災地の一日も早い復興を願わずにはおられません。

 私たちは物事が上手くいっている時には有頂天となり、少し悪くなると落ち込んでしまいます。病気、生活、仕事、将来のことなどですぐ心は動揺し不安となります。この不安は考えれば考える程益々増幅し、不安で頭が一杯となって、他のことは何お考えられなくなってしまいます。前向きになれずやる気も失せてしまいます。これは人である所以かもしれません。

 「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物より大切であり、体は衣服より大切ではないか。 (中略)
 野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紬もしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。
 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」
           (マタイによる福音書6章25節~30節)

 気候が良くなってきており、野山に出て小さな草花をルーペで覗いてみることをお勧めしたいと思います。美しい花びら、艶のある雌しべ、花粉を着けた雄しべ、葉脈の見える葉、艶があったり、毛が生えていたり、甘い匂いが漂ったりと本当に様々な事を発見するはずです。この花には蝶や虫などの昆虫が甘い蜜を求めて集まり、そのお陰で草花は交配し子孫を残すことができます。子孫を残す役割を終えると枯れて土に戻り新しい命をはぐくむ栄養分となって循環しているのです。

 この小さな世界にも神さまは素晴らしい恵みを与えていてくださいます。聖書は

「ましてあなたがたにはなおさらのこてではないか。」


と教えています。感謝しながら思い悩まず、望みをもてって歩んで行きたいものです。


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