〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
「恐れることはない。わたしはあなたと共にいる神。」
奥川敏子

 主人が亡くなって3ヶ月が過ぎ、先日教会の墓地に納骨を済ませました。私の心も体も少しづつ癒されてきており、今主人のことを思い出しても悲しみはなく心が暖かくなる気持です。

 主人とは52年間連れ添いました。結婚して27年目に主人はイエス・キリストを信じて洗礼を受けましたので、約半分は信仰を共に生きた人生でした。

 2年前に胆管癌の手術をして回復し、抗癌剤を投与しながら1年間は元気で車も運転し、福祉施設の理事長の責任を持ち、教会の礼拝にも出席していましたが、翌年は入退院を繰り返すようになりました。胆管癌の再発でした。

 今年1月に入院した時、医師からあと半年、或は3ヶ月と思って下さいと聞かされ、いつかはこの日が来るとは思っていましたが、心は重く、覚悟がいりました。主人に「先生から聞いた?」と尋ねたら「夏頃と言っとったなあ」と聞きたくない言葉のようでした。

 これからどうなるのか、その先にある死のことも思い、恐れの気持ちが拡がりました。そのような私達に神様は準備のみことばを下さいました。

「恐れることはない。わたしはあなたと共にいる神。わたしの救いの右の手であなたを支える。」
                   (イザヤ書41章10節)

 2月から25回放射線治療を受けることになり、医師に「これが最後の治療です。あとは家で養生して下さい。」と言われ私達は大きな不安を抱えました。 でも恐れることはないといわれる神様は、ひとつひとつ導いて下さいました。ケースワーカーから介護保険で支援出来ることがあるからと、ケアマネージャーを紹介されて、通院の送迎、看護師の派遣、緩和ケア病院の紹介、最後の看取りも一緒にしますと聞いて助けて下さる所があると安心しました。

 死のことも、ある日の礼拝説教の中で「人はやがて古い体を脱いで新しい命に着替えるのです。」と聞き死を受け止める心も与えられました。

 放射線治療の効果はなく、痛みと高熱は容赦なく襲い、緩和ケア病院に入院することになりました。寄り添う看護、気兼ねしないで痛いと言える環境に主人は安心したようでした。ここで神様に祈りながらゆっくり過ごしたいと思いましたが、5日目に「もう早う天国に行きたいわ」「イエス様おゆだねします」「ありがとう」・・・。と神様に導かれて、夜明け前の3時16分、死の門を通って天のみ国へ召されて行きました。80歳5ヶ月の生涯でした。


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