〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
「キリストの愛に根ざし愛に基礎をおく韓国の人々」
小林佳子

 私達夫婦はこの7月9日(月)から13日(金)まで「日韓教会協議会の謝罪と和解、宣教と協力を学ぶ」韓国の旅にお誘いをいただき、関東に住む25歳になる長女の息子と、50人程のグループに参加させていただきました。

 私達関西人は関西空港から、東京方面の方は成田空港から乗り、韓国の釜山空港で合流し、迎えに来てくださいました教会のバス2台に乗り、釜山から西の麗水(ヨス)に向かいました。途中の教会では、立派な歓迎晩餐会を開いてくださり、びっくりしました。その後、宿泊の愛養園へと、また、30分程走りました。暗くなりました夜空のあちらこちらには、赤い美しい十字架がいくつも輝き教会とよくわかりました。

 その夜9時30分から、私達は愛養園教会での到着感謝礼拝を捧げました。聖書は、エフェソの信徒への手紙2章11~22節でした。キリストにおいてひとつになるメッセージをいただきました。翌朝6時からの早天祈祷会・朝食は、愛養園の中の病院の職員食堂でいただき、その後「和解と赦し」の礼拝で「我が父孫良源(ソンリヤンオン)を語る」と、長女の80歳になられた孫東姫(ソントウヒン)女史が語られました。

 孫良源牧師は、若い日にイエス様と出会い、救われ、大きな喜びに満たされていました。当時韓国には、重い皮膚病を患う人が、同じ人間であるのに、人々からは、さげすまれ、忌み嫌われ、病気の苦痛と、更に輪をかけ別視される辛さに打ちひしがれ、悲しみのドン底にいる人達を、見捨てる事は出来ず、1人2人3人と家へ担ぎ込んでは、傷口の治療や、傷んでいる心に福音を語られ、イエス様と父なる神様の深い深い愛を話されました。その人たちは、病も心の憂いも取り去って貰い、クリスチャンとして、生き生きと、嬉々として生活されるようになって愛養園ができました。折角出来た愛養園は、戦前の日本政府の弾圧を受け、孫牧師はじめ信徒は 信仰と韓国人である誇りも取り上げられました。しかし、体は滅しても、心までは滅す事はできません。

「人の子に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。」
              (マタイによる福音書12章32節)


とありますように、キリスト者は生きた神殿であり、キリスト者を獄死させたり、殺害することは、主が居られる宮殿への反逆であったと言う事が 私にもよく解り、団長の武藤清老牧師(85歳)のお詫びの祈りに、心よりアーメンと唱和しました。

 孫東姫は、父孫良源を殺され、母と2人の兄との生活は、苦難が続きますが、主の憐みと同志の人達に支えられ守られ、現在の愛養園は、公園のような丘の上から下までの広い土地の上に、教会とハンセン氏病であった人達優先の大きな老人ホームがあり、その丘を1.5キロメートル位下った所には大きな病院があります。その坂道には美しいいろいろな木が並木のように立ち並び、木陰を作り、小鳥が鳴き、とてもきれいな道でした。その大通りは、枝のように何本もの小路に分かれ、あちらこちらに美しいゲストハウスがあり、その小路は、病む人たちの散歩道となっています。ゲストハウスは見舞いの方々やボランティアも泊まることが出来、私達も無料で泊めていただきました。

 孫東姫さんは、

「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようにしなさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものは神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたの心と考えとを、キリスト・イエスによって守るでしょう。」
           (フィリピの信徒への手紙 4章 4~7節)

の御言葉通り守られ、いまは 主の証人、歴史の証人として用いられています事を感謝しておりますと、結ばれました。

 最初の9日の歓迎晩餐会をはじめ、10日の夜は日韓合同和解礼拝と晩餐会、次の夜はホームスティを受け入れて下さった方々との晩餐会を開いてくださり、夕食3回、昼食が5回、朝食は愛養園の病院の食堂で3回も いただきました。  

 韓国は祈りの教会と聞いていましたが、礼拝は到着感謝礼拝に始まり、早天祈祷会3回お招きくださいました各教会で、昼間3回そして閉会礼拝と計9回ありました。私達家を出ます時から何はなくても礼拝の時の献金だけはと準備しておりましたのに、その時が全然なく、さすがに最後の礼拝が終わりました後に、どなたかが「せめて今夜は感謝の献金をさせてください」と言われ、初めて献金をさせていただきました。50人もの私達の食事の全てを、各地の教会員が全て手作りで準備してくださり、私達は、韓国の方々へのお詫びと赦しを請う旅でしたのに、イエス様の十字架の血潮の故に、赦され、隣国の主にある友として、心よりのもてなしを受け、大歓迎をしてくださいました お姿にも深く感動しました。

 私は、

「神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と喜びなのです。このようにしてキリストに仕える人は、神に喜ばれ、人々に信頼されます。だから、平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。」
          (ローマの信徒への手紙14章17~19節)

の御言葉を思い出しましたが、韓国のクリスチャンにお会いさせていただけ、ホームスティもさせていただきました。皆さん聖書をよく読まれ、十字架の恵みを喜び、感謝し、深い祈りをされるお姿にふれる機会を与えられました事を、感謝し見習わせていただきたいものと思っております。


《 バックナンバー 》
Copyright (C) 2004 Matsusaka Lutheran Church, All Rights Reserved.