〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
「米国のミネソタ州を訪ねて」
小林佳子
「み言葉を述べ伝える者の足はなんと美しい」
       (新約聖書・ローマの信徒への手紙10:15より)


と聖書に書かれてありますが、私達夫婦は、この6月16日から24日までの8日間、親子2代で日本の宣教のためにお働きくださった、尊敬し敬愛申し上げる宣教師ご夫妻のお招きをいただき、米国の北部のミネソタ州を訪ねました。
 コッコッコ コケッコ 私はミネソタの卵売り
 卵に黄身と白身がなけりゃ お代はいらない コッコッコ コケッコ
と言う軽快な歌が、1945年(昭和20年)、日本中が戦争で焼け野原となった街々に、バラックが建ちはじめた頃、ラジオから流れてきました。小学校の行き帰り友達とふざけながら唄いました。アメリカが連合国であることも何も知らない子ども心に、ミネソタの地名だけが、鮮明に刻まれていました。

 成田空港からミネアポリス空港までは、直行便でわずか10時間です。飛行機が高度を下げ始めると、雲の中から美しい緑の樹々の森、草原の中に、鏡のように美しい丸い池があっちにもこっちにも、そしてそのそばにおとぎの国のお菓子の家のような家々が小さく見え、何と美しいと目を見張りました。

 空港には、なんと米国西海岸のポートランドから3000kmの道をものともせず、私達を出迎えてくださった娘さんの元宣教師御夫妻と弟さんの笑顔がありました。そして驚きました。ご両親のお住まいのレイクバーミリオンの北の端の町クックまでは400kmはあること、400kmというと名古屋から東京までですから、朝から迎えに来てくださり、また戻るという事で、1日に800kmを走行してくださることです。しかし400kmの道も、私達にとっては楽しい道でした。

 ミネアポリスの美しい高層ビル街を通り抜け、更に北に向かう道の風景はまだ新緑の白樺や松の林が続き、街に入ると、信号は有るものの、どの街にも釣り鉢に赤い花が街並に沿って飾られ、星条旗がはためき、美しい眺めでした。

 2時間程走った町のレストランで夕食となりました。鳥の蒸し煮のソースかけにパイスープ、サラダにデザート、どれも一人前を二人に分けていただいても充分で、残りは持帰り用の容器がありそれにいただきました。

 緯度が高いためか夜のとばりは9時頃で、お家に着きました時、湖に映える夕陽が雄大で美しく、しばし眺めていた程です。

 第1日目(6月16日)は、15年ぶりに老宣教師ご夫妻にお会いしました。御夫妻は思ったより、ずっとお元気で再会を喜び感謝のお祈りをしました。夜明けは早く、毎日、野兎や小鳥のさえずりの中、7時30分に朝食。その後聖書拝読、約30分ぐらいを御夫妻が日替わりの課題表を見て、日米の教会の事、困難の中に居られる方々の事、最後に御家族の事を祈られ、主の祈りをして、その日のスケジュールが始まります。

 第2日目(6月17日)は、10時30分から教会での祈祷会に参加しました。聖書は、ローマの信徒への手紙8章1~17で、神に対して「アッバ、父よ」と親しく呼びかけられる幸いの所でした。10人ぐらいの人が色々祈られました。
 昼食後、近くの鉄鉱石の鉱山を見学しました。エレベータで地下に下りトロッコに乗せていただき見学しました。この日も夕焼けが美しい。

 第3日目(6月18日)は、スーパーや町を見学し、その後いとこさんの家に招かれ訪問しました。カナダへの道のそばのお家の緑の中に、色とりどりの花が咲き絵のようでした。

 第4日目(6月19日)は、老宣教師夫人(93歳)が美容院に行かれる日で、お送り方々町中をドライブしました。途中、廃校になった高校で年に一度のリサイクルショップを見学しました。物を大事にする再利用の精神に感動しました。

 第5日目(6月20日)は、世界一の露天掘りの鉱山を見学しました。夫の茂男は元鉄鋼会社勤務、この鉱石で鉄を作っていたのかと感激していました。見渡す限りの掘り起こされた所に水がたまり大きな深い池になっていたり、見晴らし台のそばにあった巨大なブルドーザーやトラック、そこから小さく見える採掘現場等、ここの鉄鉱石が日本に運ばれて来たことを改めて実感しました。

 第6日目(6月21日)は、主日礼拝に出席しました。教会までは 25kmぐらいでした。この日はタイの宣教師をしておられる御婦人2人もおられ、実情報告がありました。賛美は90歳の老師がトランペットを、娘さんがバイオリン、そしてオルガンと歌声でのハーモニーがあふれる素晴らしいひとときでした。礼拝後、信徒のお一人が作られた忘れ難いおいしいケーキをいただき散開しました。
 昼食は、近くのレストラン(信徒の働いておられるお店)で、牧師御夫妻、私達一行6人で、やはり鶏肉のステーキにパン、スープ・サラダを歓談しながら楽しくいただきました。

 第7日目(6月22日)は、朝から風もなく絶好のボート日和でした。午前中は、買い物をかね、予約しておられる老人ホーム見学しました。午後は、庭先の桟橋から老師の運転されるモーターボートで、レイクバーミリオンの千分の一ぐらいの所を巡りました。老師夫人の子ども時代の夏過ごされた湖畔とか、幼い日の思いでを聞かせていただいたり、湖の素晴しい別荘の住人のことや、太古は氷河でおおわれていた事、標高は1000mで、5大湖に連なっている事、など色々聞きつつ、6月の心地よい風に吹かれ、天地創造の神に感謝しました。

 第8日目(6月23日)は、珍しく朝から雨でした。そして天国のような毎日とのお別れです。朝のお祈りの後、一人一人が大好きな御言葉を一つづつ語り、また祈り合います。お名残惜しい私達の心の雨にも送られました。
 少し走ったら上天気、400km先のミネアポリスに、州都のセントポーリアの街を楽しみ、この夜は、弟さん御夫妻の家に招待していただきました。

 アメリカの印象は ひと言で言えば、広く大きく、明るく、自己責任を基調としています。そして リサイクルショップを始め、レストラン、教会、マーケットでも 私達に微笑みを浮かべ、親しみを込めて 接してくださり、とても嬉しく思いました。

 「主の山に備えあり」
                (旧約聖書・創世記22:14)


の御言葉どおり、冬は一面雪と氷の世界を幹道まで雪かきをして礼拝と祈祷会を守られ、カード社会のアメリカにあって、ガソリンスタンドの代金をわざわざ現金で払いに行き、店の方と握手し身心の健康を見守り祈られる姿の中に、生かされる限り使命を果たし、そしていつか主のみもとに行く日まで、活きいきと御夫妻で助け合って日々の生活を心安らかに過ごされているお姿に心打たれました。

 元気に帰国できましたことについては、無事の帰国を祈ってくださいました友に感謝しています。まだやらなければならない事があると、強く思わされました。歌集「であい」を、アメリカで一番のお土産と言って喜んでいただきましたが、その中に
 「恐れるな 雄々しくあれと風は吹く わが風車まわれよ廻れ」
と詠みましたように、主は御聖霊を眠っている時も注いでくださいます。双手でしっかりと受け止めさせていただき、主の御栄光をお伝え出来ますようにと願っております。

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