〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
野に咲く花からの感動
門山 信男
 少し暑さが和らいだ先日の朝、家庭菜園の草取りに行きました。雑草の生命力には目を見張るものがあり、酷暑でカラカラ天気にもかかわらず、立派(?)に成長している。本当にたくましいと感心します。
 その中には、赤や白、黄色などの数ミリの小さな花を咲かせている草もあり、ルーペで覗くと、綺麗な花弁、おしべ、めしべ、細かい髭まで見える。神様が創られた芸術品であると感じます。
 このような野に咲く可憐な草花を見ていると、今年の3月に津市で開かれた「星野富弘 花の詩画展」を思い出しました。松阪ルーテル教会の会員の方も参加している「富弘美術館を囲む会・三重」が主催されたもので、三重県で開催されるのは4回目で、5日間で5千名を超える来場者があったとのことです。
星野富弘氏は、事故の為、身体の自由を奪われたにもかかわらず、庭に咲く草花を題材にして、口にくわえた筆で絵を描き、詩を添えられています。神様が星野富弘氏を導き、人々に勇気と感動を与える素晴らしい絵と詩を作りあげる力を与えられたと思います。
星野富弘氏の詩画に描かれている花は、有名で立派な花ではありません。
道端に庭に雑草として生えている「草花」が主な題材です。人々が見向きもしない、何の躊躇もなく靴底で踏みにじられる草花なのです。 私は、人々に見向きもされない、普通に存在する「草花」だからこそ、創造主・神様の存在を感じ、愛おしく思い、他の人を思いやる心を与えていただき、神様の恵みを感謝する気持ちが育まれると思います。
 「花の詩画展」終了後、発行された記念誌を読ませていただきました。来場された方々の感想文に、そのようなことが切々と書かれていて、胸の内から熱いものが込み上げてきました。
 
「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける果樹を、地に芽生えさせよ。」(創世記1章11節)

「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。」 (マタイによる福音書6章28節から29節)

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