〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
平和の種をまく
門山むつ子
 花でも野菜でも種をまけば必ず芽が出て生長していきます。土からちょっと芽が出てだんだんと生長していく様子は感動を覚えます。
 二千年の昔、イエスさまはイスラエルの地で福音の種まきを始められました。それが弟子たちに引き継がれ、世界中に伝えられました。考えてみるとそれはスケールの大きな歴史の中の出来事であったと思います。
 伝える人がいて、それを受け取った人がまた次の人に伝えていく。それは種まきに似ていると思います。
 福音を世界に伝えて行くというのは命がけのこともあったでしょう。中には神さまの導きを信じながらも「このようなことをして、いったいどれだけの人が福音を信じそれを次の人に伝えていってくれるだろうか」と不安な気持ちになったこともあったと思います。
けれども今、大きな視野から見るならば、福音は確かに世界中に伝わり、多くの人の心に根付いていることに感動を覚えます。
 一方、世界ではあまりにも多くの目を覆いたくなるような問題があります。災害、戦争があり、格差社会のなかで貧困に苦しんでいる人が多くいます。政治の中では経済が優先され「それはおかしい」思うことが多くあります。
 これからの世界の行く先を考えると絶望的な気持ちにさえなります、聖書には、マタイによる福音書5章9節のイエスさまの山上の説教の中に

 平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる
とあります。
 世界には小さなことであっても平和のために生きている人が多くおられます。それは人々に開かれた心を持つことから始まるのだと思っています。
 つい私は自分の様な者が平和のためにどれほどのことが出来るだろうか、と思ってしまいます。けれども世界の中で、日本の中で起きている様々なことに目を背けることなく、小さなことであって平和に結びつく生き方をしていきたいと思います。
 そのことによって平和の種まきは次世代に引き継いでいき、平和な未来が実現できると信じます。

《 バックナンバー 》
Copyright (C) 2004 Matsusaka Lutheran Church, All Rights Reserved.