〈 信仰生活のあかし 〉
< 信仰生活のあかし >
われらの国籍は天にあり
村木則子
 この4月から、NHKの朝の連続テレビ小説「なつぞら」が、北海道十勝を舞台に始まりました。私はその十勝で生まれ育ったので、それが発表されてから、始まるのを楽しみにしていました。そして今、まるで毎日里へ帰るように、内心ニンマリして、テレビを見ております。唯、私の思い出す十勝は年中、白い雪のかぶった、日高山脈が遠くに北から南へ走っている景色でしたので、同じ十勝でもいろいろな場所があることを教えられております。 若い頃はそれ程でもなかったのに、2,3年ほど前から、スーパー等で十勝という名前の付いた商品を見ると、思わず手に取ってまじまじと見てしまいたくなるという、自分でも驚くほど、郷愁に似た思いが強くなっていることに気が付きます。
老いてなお、若い頃のことを思うものなのでしょうか。この世の故郷においてさえそうなのですから、魂の永遠の故郷とは、どんなであろうかと思ってしまいます。
 松阪ルーテル教会の墓地の入口に、「われらの国籍は天にあり」というみ言葉が書かれてあります。私たちは、神様から出て、神様のもとに帰るものです。

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。わたしの父の家にはすまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたを迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである。」
                (ヨハネによる福音書14章1節~3節)

 今、私は人生の冬を迎えようとしております。神様は、この世の故郷、十勝を思い出させ、さらに永遠の故郷,天国に思いを導いて下さっているのかも知れません。
 土の器に過ぎない私たちが,神様の永遠の御国の世継ぎとなるよう、召して下さろうとしていることに、畏れと、感謝とを覚えます。生かされている今もすでに祈りによって、主に交わりを許され、主が今まで長きにわたって、支え導いて下さったことを感謝しております。願わくは、沈みゆく夕日が、美しい夕焼けを映すように、明日の晴れを暗示するように、感謝して召されたいと願っています。

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