〈聖書からのお話し〉
 
「あなたの魂を生かす主」

牧師 栗 﨑 学
 
 「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」
            (新約聖書・マタイによる福音書4:4)


 私たち人間にとって、生きるために必要なものといえば、どのようなものがあるでしょうか?生きるためにはやはり食べ物が必要です。また住むための家も必要です。着るための服も必要です。生活のあらゆる必要のためには、やはりお金が必要です。お金があれば、あらゆる必要な物を買うことができます。では、お金さえあれば人は生きることができるのでしょうか?

 私たちが生きる上で、お金が必要であることは明らかです。しかし聖書は冒頭の御言葉を通して私たちに大切なことを教えています。それは、お金さえあれば生きていけるというのではなく、私たちが本当の意味で生きるためには、もっと大切なこと、つまり神の御言葉が必要なのだということを教えるのです。

 人は肉体的、精神的、そして霊的な存在であると言われます。私たちは、おなかが減ると食べ物を買います。また、病気になると病院に行きます。これは、肉体的な必要のためです。また、私たちは、心の健康を保つために、自分の趣味に興じたり、ストレスを発散することも大切です。これは、精神的必要のためです。

 では、私たちの魂の健康を保つためには何が必要でしょうか?この霊的な必要については、残念ながら、スピリチュアルブームやパワースポットなど、誤った理解が広がってしまったように思います。しかし本来、人は神を求めるように造られているのです。人は神なしでは生きていけません。そのような霊的必要を感じているのです。

 「主なる神は土の塵で人を形づくり、その鼻に命を吹き入れられた。人はこうして生きるものとなった」
                  (旧約聖書・創世記2:7)


 つまり、人の魂は神によって与えられたものですので、その魂の必要、霊的必要について満たしてくださるのは、やはり神ご自身なのです。神は、人を御言葉によって生きる存在として創造されました。しかし、神に背を向けてしまった人間は、魂の飢え渇きを、他のもので満たそうとするのです。

 さて、あなたご自身の魂のことについてはいかがでしょうか?あなたの霊的な必要についてはどうでしょうか?もし、あなた自身がそのことについて無関心であったとしても、神はあなたの魂のことについて、非常に心配しておられるのです。

 「耳を傾けて聞き、わたしのもとに来るがよい。聞き従って、魂に命を得よ。」
                (旧約聖書・イザヤ書55:3)


 教会は、私たちが本当の意味で生きるために必要な、神の御言葉をいただくところです。あなたの魂に命を与えてくださる神のもとに憩う場所です。神の御言葉によって養われ、導かれ、神の平安をいただく場所です。あなたの魂はどうでしょうか?私たちは考えなければなりません。魂に不安を抱いて生きるのか、魂に平安をいただいて生きるのか。神は常にあなたを招いておられます。



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